まず本人へ。その先は、本人が決める。SPIXDが写真を個別に渡す理由

SPIXDでは、イベントで撮影した写真を、一人ひとりに個別に渡しています。
撮影した人ごとに写真を分け、専用のURLを用意する。そして、そのURLにつながるQRコードを本人に渡します。
100人を個別に撮影したら、写真の入口も100人分。それぞれが、自分の写真を受け取れるようにする仕組みです。
配布をまとめる方法もあります。撮影した写真を一つの共有アルバムに入れ、会場のモニターにQRコードを表示する。参加者はそこからアクセスし、自分の写真を探します。
共通のQRコードを一つ案内すればよいので、運営側にとっては手軽な方法です。
それでもSPIXDが基本としているのは、個別に渡す方法です。
同じイベントに参加しているからといって、お互いの写真を共有する関係とは限らない。
私たちは、そこから写真の渡し方を考えています。
同じ会場にいることと、写真を共有することは別
展示会、就活イベント、スポーツイベント、商業施設、自治体の催し。
会場には多くの人が集まりますが、隣にいる人は、その日たまたま居合わせただけの相手かもしれません。
友達の友達が、自分にとっても親しい相手とは限らない。同じように、同じイベントの参加者が、写真を見せたい相手とは限りません。
もちろん、共有アルバムが合う場面もあります。親しい人たちの集まりなどで、誰が写真を見るのかを参加者が理解し、共有を望んでいるなら、みんなで写真を楽しめる便利な方法です。
大切なのは、イベントの名前や種類だけで共有範囲を決めないことです。
「この写真は、誰に見られるのか」
その問いを、写真に写る人の側から考えたいと思っています。
QRコードは、掲示するものではなく、本人に渡すもの
イベント公式サイトへ案内するQRコードなら、会場に大きく掲示してもよいでしょう。多くの人に読み取ってもらうことが、その目的だからです。
一方、個人の写真につながるQRコードは、役割が違います。
そのQRコードを読み取ることで写真にアクセスできるなら、取り扱いは「鍵」に近いものになります。
モニターに大きく表示すると、本人だけでなく、周囲の人にも読み取れる状態になります。画面を撮影されれば、その場を離れた後にアクセスされる可能性もあります。
だからSPIXDでは、個人の写真につながるQRコードを、本人に渡すことを基本にしています。
ただし、個別URLは、それだけで閲覧者の本人確認をする仕組みではありません。受け取った人がURLやQRコードを誰かに送れば、アクセスできる範囲も広がります。
だからこそ、最初の渡し先を大切にする。
まず本人が受け取り、その先の共有を選べる順番にしています。
写真を共有してほしくないわけではありません
個別に渡すと聞くと、「写真を広めたくないサービスなのか」と思われるかもしれません。
でも、私たちが大切にしているのは、写真を受け取った人が共有相手を選べることです。
家族写真を、離れて暮らす祖父母にLINEで送る。友人と撮った写真を、その友人とのグループで共有する。気に入った一枚をSNSに投稿する。誰にも送らず、自分の思い出として保存しておく。
どれも自然な写真の楽しみ方です。
同じ一枚でも、見せたい相手や、公開したい範囲は人によって違います。その日の気分や、写っている内容によっても変わるでしょう。
SPIXDの写真ページに共有のための機能があるのも、受け取った後の楽しみ方を広げるためです。
写真を共有するかどうか。誰と共有するか。その選択を、まず本人の手元に置きたい。
個別配布は、そのための出発点です。
なお、複数人で写った写真には、一緒に写った人の意向もあります。本人が選べることを大切にする姿勢は、写真を受け取った後の共有にもつながっています。
写真には、広げやすさと個人的な内容が同居している
以前は、旅館で撮った記念写真がロビーに並び、学校行事の写真が廊下に掲示され、番号を選んで注文する光景がありました。
写真を見てもらい、欲しい一枚を選んでもらう。そのために、多くの人が見られる場所へ掲示する方法が使われていました。
一方で、写真には個人的な情報が写っています。
顔。家族。友人関係。どこにいて、何をしていたのか。
自分にとってはうれしい思い出でも、誰にでも見せたいとは限りません。
写真は、複製して誰かに届けられるものです。同時に、その中身はとても個人的です。
デジタルになって、写真を送ることはさらに簡単になりました。だからこそ、便利に配る方法と、写っている人が望む渡し方を、あわせて考える必要があります。
スマートフォンの写真と同じ順番で
スマートフォンで撮った写真を考えると、この順番は身近です。
写真を撮る。まず、自分の手元に保存する。その後、必要なら誰かに送る。
共有アルバムなどの設定をしていなければ、撮った写真が自動的にその場の全員へ公開されるわけではありません。手元で見返してから、誰に送るかを選べます。
自分で撮る写真と、イベントで撮ってもらう写真では、撮影者は違います。それでも、写真を受け取った人が、その後の扱いを選べることは大切にしたいと考えています。
SPIXDがイベント写真の現場で目指したのも、この順番です。
撮影された本人へ、まず届ける。そこから先、家族に送るのか、SNSに投稿するのか、保存しておくのかを選んでもらう。
そして、一人ひとりに渡すための写真の振り分けや、個別URL・QRコードの発行を、システムで支える。
参加者が選べることと、現場で無理なく配布できること。その両方を、仕組みとして整えています。
「共有できる」と「共有されるべき」は違う
写真を簡単に共有できることは、大きな魅力です。
会えなかった人に、その日の楽しさを届けられる。一緒に過ごした人と、思い出を振り返れる。イベントの魅力が、新しい誰かに伝わることもあります。
ただ、共有できるからといって、最初から全員に共有する必要があるとは限りません。
SPIXDが写真を個別に渡しているのは、写真の広がりを大切にしながら、その始まりを本人の手元に置きたいからです。
まず本人へ。その先は、本人が決める。
個別URLと個別QRコードは、その考え方を実現するための仕組みです。





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