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Record of effort
新情報をまとめてお伝えします。


名刺交換という儀式の本質。ビジネスの場で「物語」を手渡すということ
名刺交換アプリが広まっても、なぜ紙の名刺はなくならないのか スマートフォンで連絡先を交換できる時代に、なぜ名刺はなくならないのでしょうか。 名刺交換アプリや、QRコードをかざして情報を共有するサービスが普及してもなお、企業イベントや展示会では名刺の束を持ち歩く人がいます。 会社名・役職・電話番号、それらはデジタルでも伝えられます。にもかかわらず、紙の名刺が生き続けているのはなぜか。 その答えは、名刺そのものにあるのではなく、名刺交換という「儀式」にあります。 名刺交換は情報交換ではなく、物語の交換である 名刺を両手で差し出す。受け取った名刺をその場で確認する。相手の目を見て、一言添える。この一連の所作には、情報を渡す以上の意味が込められています。 「自分はこういう人間です」「あなたのことを、きちんと受け取りました」 名刺交換は、ビジネスの場における挨拶の形式でありながら、同時に相手への敬意を示す行為です。名前・会社・役職という記号を通して、互いの文脈を共有する儀式といえます。 デジタルツールで同じ情報を送れても、この体験は再現できません。連絡先ア
寺川真嗣
9月7日


確定した過去のなかに、私たちはどんな未来を見ているのか
センサーの影と、「情報」と「物語」をめぐる違和感について カメラのスペック表を眺めていると、時折奇妙な違和感に出くわすことがある。 圧倒的な感度と超高速読み出しを誇る現代の主流「裏面照射型センサー」に対して、かつての「表面照射型センサー」の写りを今なお愛おしむ人たちがいる。工業製品のスコアとしては、明らかに裏面照射型の完全勝利だ。配線をすべて裏へ逃がし、遮るもののない受光面を削り出して光を迎え入れる構造は、ノイズを排し、暗闇を白日のもとに晒し、破綻のない完璧なデータを描き出す。 それはまるで、「油絵の具」に対する「アクリル絵の具」の誕生によく似ている。 かつてアメリカで顔料をアクリル樹脂に溶かした革新的な絵の具が生まれたとき、絵画のルールは激変した。乾きの遅い油絵の具では不可能だった圧倒的なスピードを手に入れたことで、ジャクソン・ポロックはキャンバスに絵の具を滴らせる「アクション・ペインティング」という未知の表現を切り拓いた。 カメラのセンサーも同じ軌跡を辿っている。裏面照射という発想の転換は、回路を階層化する積層型を生み、全画素を一瞬で同時に捉
寺川真嗣
9月7日


写真は、そもそもシェアされる前提であるべきか?
「全体共有」から「個別体験」への変化を考える 旅行に行けばSNSにアップし、友人と遊べばグループチャットに写真を送り、家族の写真はクラウドアルバムに入れる。スマートフォンを開けば、誰かの写真が流れ、自分の写真もどこかへ共有されていく。現代において「写真は誰かに見せるもの」という前提は、疑う余地のない当たり前の行動になりました。 しかし、写真の歴史を少し紐解いてみると、「撮影した瞬間に世界中へシェアできる」という今の環境は、技術が生み出したごく新しい側面にすぎないことが分かります。 「唯一の物」から「共有インフラ」への歴史的変遷 写真技術の黎明期に登場したダゲレオタイプ(銀板写真)は、銀メッキを施した銅板の上に直接像を焼き付ける仕組みでした。ネガが存在しないため焼き増しができず、写真は文字通り「世界に1枚しか存在しない物理的な物」でした。当時、写真は誰かに配るものではなく、大切に保管する貴重品だったのです。 その後、ガラス乾板やフィルム、印画紙の実用化によって「ネガから複数のプリントを作る」技術が確立されます。ここで写真は初めて「複製できるもの」に
寺川真嗣
9月1日
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